作られたのは今から60年以上も前の1953年とのこと。
そこから今日に至るまで、あちこちでデファクトスタンダードな浸透防錆材として名を馳せているということですが、銃器に触れるまで全く触ったこともないケミカルだったのですが、使っているとその能力の高さはとてもじゃないけど60年前以上前のものとは思えないようなものでして。
今回も、特にエビデンスがある話ではなく、単純に「個人の感想」による話です。
WD-40のざっくりとした評判と言えば、
古いわりに防錆力が高い。
古いわりに浸透性が高い。
古いわりに水置換性もある。
と言うが、これらは全て本当のことですね。
あえて言えば、「古いわりに」は、全く不要です。
まず、防錆力ですが被膜の厚みに対しては非常に高いと言い切れる性能を持っています。
防錆に特化したケミカルの多くは、厚い被膜を張ることで高い防錆性能を得ますが、WD-40は、そういった製品とは異なり一般的なケミカルですので、厚い膜は張りませんがこれがずいぶんと耐える。サラサラと振る舞うわりに流れないんですよねー。
いくつか実験しているサイトもありますが、普通の5-56的なケミカルの範囲ではほぼ最強と言ってもいい性能を持っているんじゃないかと思います。
次に浸透性ですがこれは本当に凄まじいものがあります。
ぎっちり締結して外れなくなったものもなんとかマシになりますし、錆取りなどではそこらへんの汎用スプレー系ケミカルに比べて数段上の威力を発揮します。
潤滑性能については、それなりかなーという感覚です。
勿論、汎用スプレー系ケミカルよりも滑っているかな?というような塩梅なので、全く不満はないのですが、この点については今のところ、特筆するような動きは見えてないと思います。
低負荷時はよりよく滑り、高負荷時は緩いケミカルなのでやはりそう期待できないという感じでしょうか。
ただ、WD-40のすごいところは、こういった一般的な性能以外のところにあるんですよ。
灯油や機械油臭くないんです。
甘い芳香剤のような香りでして、刺激のあるような類の匂いとは全く異なるんですね。
なので、家の中で使用してもそう家族からトゲはかなり低減されます。
これ、自転車を宅内保管している人なんかにはいいんじゃないですかねー。
ただ、甘い系のケミカルな香りかなと言えばそういう気もしますので、世にはダメな人もいるでしょうが、そんなに多くの人から嫌がられるというわけではないと思います。
当然、匂いがすること自体に変わりはないので、そこについては注意したいところです。
あと、欠点としては、スプレータイプは、噴射力が強すぎることでしょうか。
CO2によるものなので、そこらへんのフロンと比べてかなりパワフルで、その分、更に浸透させられるというものではあります。
中々に売っているところを見つけるのが難しいですが、見かけましたら是非ご購入を検討して頂ければと。
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