2019年4月23日火曜日

初めての銃検に行ってきた話し

猟銃所持許可を受けたものは一年に一回、この時期に銃検と言われるもので警察署に呼び出され、一定の検査を受けます。

内容としましては、所持許可証の記載通りの仕様が維持されているか、書類による利用状況等のチェックが目的となりまして、昨年11月に所持許可を受けた衛としては、初の銃検に行って参った次第となります。

今回は、そこで何を見たかというのを下準備から書き残しておきたいと思います。




銃剣は先ほども書きましたが、一年に一回概ね四月に行われます。

警視庁は今年の4/22から陛下御退位、殿下御即位に際してのテロ対策として都内携帯・運搬の自粛願いを出しているため、それに間に合わせてきた日程となっておりまして、隣の署は5月、6月に予定日を設定するなど、警察らしくかなり公的なイベントに配慮しているように見えます。

まず、3月終わりに銃検の案内がピンク色の書面で届きまして、そこには以下のように記載されておりました。


  • 4/21(日)に銃検するよ!
  • 朝9時から午後4時半までやってるよ!
  • 検査対象物は「銃砲刀剣類」と、その「所持許可証」だよ!
  • 以下のものを持参してね!
    • 銃砲安全協会会員証
    • 使用実績報告書
    • 狩猟者登録証の写し
    • 実包の帳簿(使用実績に関わるスコアシート、レシートなど含む)
    • 各ロッカーの設置場所略図
    • 各ロッカーの写真(L版)
    • 標的射撃オンリーの人は、過去三年間の射撃実績記録
  • 代理人は不可だよ!
  • 指定日に来れない場合は先に電話してね!
  • ピンク色の書面の人は、8時半~12時の間にきてね!
  • 駐車場ないから近くの駐車場に停めてきてね!

で、銃砲安全協会というのは、通称「銃安」と呼ばれる謎の組織で、そこの手帳を持ってこいとのこと。
結局、今日に至るに「入会するチャンス」なんてなかったけどなぁ…。

使用実績報告書は、警視庁のサイトにもフォーマットが用意されている書面でして、こちらには猟場での射撃2発分と、3月の射撃連盟射撃会分の実績を記載して、作成終了。
なお、スコアシートや射撃場利用のレシートは全部、まとめてA4用紙にコピーして但し書きを付けました。

狩猟者登録証の写しは、縮小コピー撮りました。
でもこれ、延長された猟期のない都道府県登録だとすでに返還期限過ぎてから、銃検のお知らせが来る形となっている分、なんだか不合理な話ですねぇ…。
私の登録した静岡県は、たまたま3/15まで猟期が延長されており、それ故返還期限が4/15となっていたので、たまたま持っていた形となります。

実包の帳簿は、これまで作り続けているものをそのまま提出。

各ロッカーの設置場所は、ある程度テキトーにCADで家の見取り図描いて、写真は写メってL版サイズで印刷してL版サイズにカット。A4にさせろよっ

射撃オンリーではないので、3年間分の射撃実績は必要なしと。
そうか、隣の地区猟友会の副会長さんが仰ってた「射撃のみだとめんどくさい」ってのはこれのことか…。

つーか、9時から開始なのに8時半からこいってどういうこっちゃねん!

あと2枚ほど書面があったのですが、なんでしたっけ。
「銃検受付票」と「保管状況報告書」だったか。
この2枚は、かなりマトモな紙に印刷されており、警視庁にもフォーマットがないので、仕方がなく手書きにいたしました。
ただ、そんな記載量はなかったので、そんなに面倒というわけではなかったですねー。




そして当日…

自転車で来れる距離の私は、シティサイクルこいで8時20分頃に警察署は1Fロビーに入りまして、予想通り銃を持った集団と遭遇。
…正直、かなり個性的ですねぇ…皆さん。
私が到着した際は7人ほどすでにおられたでしょうか。
夫婦でBerettaの上下二連のハードケース持ちとか羨ましすぎる。

中には顔見知り同士の方もいらっしゃったようで
「いやー、おはやいですねー!」
「いえいえ、早めに来ないと駐車場、すーぐ埋まっちゃうんだから…」
「あー、みーんな同じこと言いますよねぇ!」
なんてお話をされておられますね。

そして8時半に近づくと銃砲担当の方が
「どうもおはようございます!銃検は9:00からを予定しておりますが、準備が出来次第、ご案内いたします!」とのこと。それと共にうーん、書面の表記は、ただのブレだったのかなー。

そこからしばらくして、8:40頃で「それではどうぞ!」と案内され、エレベーターに乗り、銃検会場のあるフロアへ…


そして、エレベーターに乗り込む順番の都合上、一番手となって銃検会場へと入っていきました。きまずっ。
入り口で人当たりのよさそうなおじさんが「こちらに銃を置いて、まず受付を受けてくださいー」とのこと。
まず、比較的若い感じの方が書面をチェックしていき、
受付「鍵は奥さんお持ちですか?」
受付「保管庫のチェックはどの程度の頻度でなさっておられますか?」
と、比較的クリティカルなんだろうなーというところについて質問を受け、
受付「保管中の実包は593発?帳簿は…あれ、580?」
衛「ああ、その列は標的用で隣の狩猟用が13発余りがありまして」
受付「ああ、ちゃんと別々に記載なさっておられるんですねー」
などと、割と安定飛行で進行し
受付「保管庫の写真はあります?あ、あー、L版ですと次から何か紙に貼ってもらって…」
衛「ああー…左様でしたか、って、もしかしてA4そのままで提出してもOKですか?」
受付「ええ!A4で出してもらっても構いませんよ!
おーい、一番面倒だったところが!と思うところを経由しまして
受付「どうもありがとうございました!次は猟銃を組み立てて、この書面を持って猟銃のサイズなどを測りにあちらのコーナーに移動してください。ご提出いただいた書面はこちらでお預かりいたします」

というわけで次は、銃検台へと舞台が移ります。



バラしてある愛用のWinchester M1300 をソフトケースから取り出し、銃身と薬室に弾がないことを目視で確認しつつ組み立て、安全措置をしつつ、銃検台まで運んでいきますと、かかりの方?が3人ほど待ち構えておられ、検査が始まります。

まず、所持許可証をお渡しし、全長を計測。
チョーク込みで図ったり、銃尾板込みで測ったり、ちょっとお茶目でしたが、そのまま銃身長も計測。
次にある程度曲がるように作られた棒を弾倉に押し込み、弾倉容量を計測。

上記問題なしとのことで、「お疲れ様でした!銃を仕舞って最後にあちらの机へどうぞ!」と、銃安協をご指定頂きましたので、ワクワクしながら銃を仕舞うわけです。
私個人としては、本日のメインディッシュ到来です。


そう、誰しもが入るな!とすら言ってくる銃安協。

私の所轄の銃安協の協会長は、同時に都猟理事の方でもありまして、言ってしまうとこの道の名士さんなんでしょうね。
そこに対する興味というのも当然ありましたし、銃安協というのが実際にどういう組織なのかというのも見ておきたかったので、全く入らないという気はなかったんです。

で、銃を仕舞って銃安協のコーナーに近づくと…

銃安協「どうも~、手帳をお出し頂いて、年会費の2000円を…」
衛「あー、すみません、僕、手帳持っていないんですよ」
銃安協「え?もっていない?え、あ、えーと…」
衛「入った覚えもないんで、えーと…あ、特に入るつもりはないですが」
銃安協「ああ!えっと、名前お伺いしていいですか?」
衛「ああ、○○○ ○○です」
銃安協「○○○ ○○さんね、えーと…ああ、リストにありますねぇ…」
衛「うーん…、しかし、入ると言った覚えもないんですよね」
銃安協「あーうーん…、ではちょと会長と話し合ってもらっていいですかねぇ…?」


正直、ここまでで変な流れ二つあるんですよね。
まず一に、銃安協にはまず入っているであろう対応。
二に、入るつもりはないと言っているのに名前を聞いてくる。
三に、入らないなら会長と話せと。
名前が入っているのは担当の警察官の方との以前のやり取りがあるから、100歩譲って気にしないとしましょう。

それでも、前三つでそりゃ嫌われますよねぇ。普通。

(後日記:よく事情はわからないのですが、この方が会長さんではなく副会長さんでした。)
会長「どうもえーと、銃安協は特に強制というわけですから、入らなくてもいいですし、もちろん、他に所属している協会などあれば…」
衛「ああー!○区のクレー射撃連盟に入っていますねぇ!」
会長「え?○区の?ああ、ええ、それでもいいですし~」
衛「あのー…失礼ですが、都猟理事の○○さんですよね?」
会長「え?あ、ええ、そうですが…」
衛「ああ~!やはり!いつも△△理事にはお世話になっております」
会長「え、△△さん?ああ~、最近、理事会にあまり行って…」
衛「はは、そうですか、いえ、別に入らないとは言わないんですよ。ただ、お金を置いていけというなら嫌というだけでして」
会長「ああ、それでしたら年二回、射撃講習会をやってまして夏と春かな?スラグ、ライフルの動的と静的射撃もやってますよ」
衛「動的ですか!へー!それは面白そうですね。あ、でも、クレー射撃は6000円で4Rでしたっけ?うーん、ちょとそれだと…」
会長「あ…いや…3Rなんですよね…、正直それでも赤字ぎりぎりで…」
衛「うへぇ…きついですねぇ…、ところで、それもそうですが活動面で何か手伝いとかあるなら入りますよ。あくまでただ2000円置いていけってのが嫌なんですよ」



結構、大まかにこんな内容だったかな?という感覚での書き起こしなんですが、こんな感じで会話を進めていきまして、最終的には、銃安協に入って活動に参加するとさせていただきました。
会話上、会長の本音みたいのもボソっとお伺いできたってのもありまして。

正直、銃安協は、発信力の無さが問題点の一つとなっていると予測しておりまして、本質的なところに問題があるとしても、それはまだ形が見えてきてないので、しっかりそのあたり見えたら、協力していく形で記事に起こしていきたいと思います。


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