2019年11月12日火曜日

誰でも所持許可は取れます。

鉄砲所持許可は「割と普通に暮らしている人」なら誰でも取れる。
そう思っていた時期が私にもありました。

最近、知人一人が教習資格認定申請を取り下げまして、割と誰でも取れるというのは、さすがに嘘になるなという感覚になりまして、そこのポイントなどについて記述しました。

結局のところ「日頃の行い」ってのが案外効いてくるのですが、割と想像上の「普通に暮らしている人」じゃないと取れないんだみたいなところがありまして。

過日、私の知り合いが一人、教習資格認定申請を警察からの説得により「取り下げ」を行いました。つまり、一度申請したのですが途中で取り下げたんです。

説得は、当人の意志を尊重しつつ、事情を説明しながら取り下げを推奨するというもので、この界隈でたまに聞く高圧的な~なんてものではありません。
「奥さんが反対しているとまず上で通らないし、上で通らないと5年間は通らなくなるのでこの段階で一度取り下げて立て直したほうが良い」というものでして、非常に協力的なものでした。


皆さん、ご存じの通り、鉄砲所持許可というものにおいては、結婚している場合に奥さんの声というのが非常に重要になります。
教習資格認定申請でもかなり高いチェック要素となります。

で、知り合いのケースでは奥さんがNOと仰ったと。

知り合いから聞くに話の流れとしては、

  • 最初は奥さんもOKだったらしい?ちょとここはちゃんと聞いていない。
  • ご近所で銃が嫌いだかなんだかで嫌がっている人がいた。
  • 奥さんは銃そのものには興味が無いためかその人に丸め込められた。
  • なんだかわからないけどとりあえず怖いからダメと仰るようになる。

うーむ、これはかなり厳しそうな。
ご本人に多少なりとも興味があれば、話も聞いてくれるけども「とりあえず怖いからダメ」って聞く耳をナチュラルに持ちませーんってパターンですよね。


何故、こうなったか。
正直、夫婦間の形って人それぞれ過ぎて全然私には想像できないんでわからないんですがー…、こうお話を聞いていると思い当たる節はいくつかあるような気はしてくるような…。


うちの場合はどうかというと、妻も銃というものに大した興味はありません。
かといって、まったく自分と無関係とは思っておらず、好意的に協力してくれてます。
例えば「銃が盗まれると夫のせいになるから、今までよりも戸締りをキチンとしよう」とかですね。

家での私は聖人ということは全くなく、むしろずぼらです。
出したものをなかなか片づけないとか色々です。

それでも、常日頃いろいろ身の世話をしてくれる妻に感謝し、誕生日には花を贈ったり、日頃から種々の言葉を交わすようにしております。何せ前述の戸締り強化も含めて「有難い事」だらけですからね。
このあたりは主観的なものなので、妻から見て異なることもあるでしょうが、私なりには「少なくとも態度や言葉は欠かさないようにしているつもり」でして、毎朝早起きして弁当を作り、射撃会には気持ちよく送り出してくれる妻には本当に感謝し続けております。
さらに土曜日銃砲店に遊びに行かせてくれてもいますしね。
おまけに出猟までさせてくれるわけです。ぽーんとね。


おそらくはそんな風に「現在のところは」とはなりますが妻とかなり上手くやれていることが一つの所持許可に必要な要素なんだろうなと思いまして、銃砲店でそんな話を振ってみれば割と頷けるところがある話だったようで、また過去の履歴として更新時にたまたま悪い状態になっていた奥さんのちょっとした一言により所持許可が取り消しになった例までありまして、所持許可者は「日頃の行い」として、妻を大切にしなければならないでしょう。
別段、妻を大切にすると言っても何かをするわけじゃなく、その存在を疎かにせずちゃんと話し合うとかが必要なんだろうなーと。

また、これと似たようなことがご近所付き合いにも言えるかと思います。
今回の知人の例では、ご近所から奥さんへの吹き込みが直接原因となります。
これは日頃からのご近所付き合いで解決しきれる問題ではありませんが、それでも少しは抗力として働きますし、その他、ありがちな誤解への抗力へとなるのが大きいかなと思っております。

私は集合住宅の1F住まいなのですが、普段付き合いのない2Fから深夜、尋常ならぬごっとごっととした騒音が聞こえきて、それが連日のように聞こえるようになったことがありまして。
割と集合住宅の騒音は持ちつ持たれつなところがあり、ただの騒音なら夫婦ともども「しょーがないよねー」くらいの感覚で甘受するわけですが、あまりにものものだったために管理会社に「毎晩、並ならぬ音が…何か事件化でもすると怖いので申し入れお願いしたい」と伝えたところ、翌日から静かになりまして。それも怖いくらい。
管理会社からは「御主人の地団駄だったとのこと」とのことで、いやー、それもねーなー癇癪持ちかよ嫌だなって思っていたんですが、それから忘れた頃に2Fから「子供生まれたんですよー!」と喜びの報が。

つまり癇癪でも事件化するようなものでもなかったわけですが、やはり日頃の付き合いってのがないが故に、身を守るためにもそういう方面から疑わざるを得ないし、立ち話でもなんでもある関係ならまた違ったんだろなと思います。

あ、私は割と面と向かって言い方は考えつつ伝えるほうです。

そんなわけで、「夫婦は仲良く通じ合い、ご近所とも気軽に話せる」という現代では考えにくくなってきている普通の生活をしている人でなければ、どこかで転ぶことがあるわけでして、だれでも取れるとは言いづらいなという感覚となりました。


とりあえず、夫婦間に関してはうちはうちで実践し続けるべく、銃砲店から帰ったあと、妻に対して一言「君は僕が思うよりも僕の弱みを握っているようだ」と切り出しつつ、このあたりの方面のことにもお伝えさせて頂きました。

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